加工米飯


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■ 加工米飯―非常食、保存食から食卓へ ■

●時代を象徴する加工米飯

 日本ではもっとも伝統的な調理技術は「炊飯」です。その炊飯を最先端の食品加工技術と結びつけて生まれたのが加工米飯です。加工米飯は食の外部化、家庭構成の変化などにより、ご飯を個人のニーズに応えて即時に提供することが求められている現代を象徴する加工食品であるといえます。非常食や保存食としての利用面とともに、現在の加工米飯は、食生活の中で無視できない商品として出回っているのです。

●冷凍米飯は手軽で本格的な味

 冷凍米飯として昭和47年(1972年)に始めて発売されたのは「えびピラフ」でした。現在、冷凍米飯の種類は200品目近くに達しています。当初は業務用が主力でしたが、平成元年(1989年)の「焼きお握り」の登場によって家庭用の比率が高まりました。デンプンが主な成分であるご飯は、冷凍に適しており、電子レンジやフライパンによる簡単な加熱調理でかなり本格的な味わいを楽しむことができます。

●常温での長期保存が強みのレトルト米飯

 保存用食品として開発されたレトルト米飯は、常温で長期間保存(半年〜1年間)できることが最大の利点。レトルト食品自体は、昭和43年(1968年)に開発されていましたが、米飯のレトルトかは昭和48年(1973年)の赤飯が第1号でした。電子レンジ対応商品の発売にも伴い、品揃えは多様化が進んでいます。

●チルド米飯はおこわと赤飯が主流

 炊飯したご飯を包装後、殺菌して冷蔵状態(0〜5℃)で保存・流通させるチルド米飯。店頭販売を行なう炊きこみおこわや赤飯用に開発されました。百貨店やスーパーの食品売り場で、その場で蒸(再加熱)して販売されることが多く、業務用を中心に利用されています。

●いざというときの備え、乾燥米飯

 加熱直後に急速乾燥して保存性を高める(3年程度)とともに、加熱せずに即時食を可能にした物で、その歴史は古代から兵糧や備蓄に「糒」などの形で用いられたことまでさかのぼります。製品化は昭和19年(1944年)、民間のメーカーが当時の海軍から携帯備蓄食の開発の依頼を受け、"火を使わず、炊飯せずに食べられる米飯"を開発したのが始まりです。現在でも登山の携行食などに用いられています。また、非常備蓄食として、平成9年度現在、政府では3万食分の白飯を、乾燥米飯として備蓄しています。

米飯学校給食推進中央委員会「お米のはなし」より

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