丼 物


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■ 丼物の豪快な味わいは、繊細な「芳飯」から ■

●うな丼が丼物の元祖

 丼物は江戸時代の分化文政年間(1804〜1830年)にうな丼から始まったといわれています。これは、温かいご飯にうなぎの蒲焼きを埋めたもので、芝居(しばい)小屋で食べるために作られました。ご飯とおかずをひとつに盛った簡便さと、味の良さから当時の庶民の人気を集めたといいます。また、丼鉢が食器として大いに用いられるようになったのも、江戸時代の後半のことです。

●美しく具をのせた飾り飯が最初

 丼物のルーツは、室町時代に流行した「芳飯(ほうはん)」に見られます。これは、ご飯の上に味付けした具をのせた飾り飯のこと。当時の上流階級の食べ物で、見た目の美しさと手軽さとがうけて、客をもてなす時などにふるまわれました。この芳飯は、もともとお寺の料理で、野菜や乾物を細かく切って味をつけ、中国の思想である陰陽五行説に基づき、白、黄、赤、緑、黒と五色の具を白いご飯の上に美しく飾って、すまし汁をかけて食べられていました。

●丼物の誕生ラッシュは明治から大正時代

 現在の私たちになじみの深い丼物は、明治時代以降のことです。「親子丼」「天丼」「牛丼」は明治時代、「鉄火丼」は大正時代初期、そして「カツ丼」は大正時代の末に丼の上にトンカツをのせて、ソースをかけて食べたことがヒントになって作られたといわれています。

米飯学校給食推進中央委員会「お米のはなし」より

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